お墓のお引越し(改葬)の概要

  • 改葬」とは、お墓の引越しの一環で、埋葬された遺体や遺骨を永代供養墓や外墓、納骨壇など別の形態のお墓に移動させる手続きのことを指します。


    本記事では、改葬の手順、近年増加している背景、費用の概算について解説します。


  • 1. 改葬の流れとマナー
  • 1.1 改葬の手順


    改葬手続きには複数の段階があります。


    まず、移転先の墓地を選び、墓石店との相談から始めます。


    墓地の購入、受入証明書の取得、そして改葬許可証の手続きが続きます。


    元の墓地での供養や抜魂式、移転先での納骨式や開眼供養も含まれます。


     


    1.2 改葬の費用


    改葬には様々なパターンがあり、遺骨だけを移動させる場合や墓石もまとめて移動させる場合などがあります。


    費用は墓地の大きさや地域により異なり、都市部への移転の場合は約200万円から300万円程度かかると言われています。


     


    1.3 改葬のマナー


    改葬の際には開眼供養が行われ、お布施をする習慣があります。


    法要後には親族に感謝の気持ちを込めて会食が行われ、改葬後には挨拶状を送ることが一般的です。


  • 2. 改葬が急増する理由
  • 近年、改葬の件数は急増しています。









































    年度 改葬件数
    2022年度 151,076
    2021年度 118,975
    2020年度 117,772
    2019年度 124,346
    2018年度 115,384
    2017年度 104,493
    2016年度 97,317
    2015年度 91,567

    ※「衛生行政報告書例」(厚生労働省)


    ※2020年度、2021年度は新型コロナウイルスの影響によりやや減少したと推察


     


    この背後には転居や高齢者の移動、お墓の管理者不足など様々な理由が存在します。


    特に、転居による引越しや高齢者のアクセス不便によるお参りの困難さが主な要因とされています。


  • 3. トラブル事例と対策
  • 3.1 寺院とのトラブル


    一部の寺院では改葬により離檀すると高額な離檀料が請求されることがあります。


    また、「連結墓地」の場合には工事費用や行き違いが生じることがあるので注意が必要です。


    改葬を決断する際には、事前に寺院とのコミュニケーションを大切にしましょう。


     


    3.2 親族とのトラブル


    墓地の使用権や親族の意向に関するトラブルが発生することもあります。


    親族の承諾は改葬手続きには必要ありませんが、円滑な進行のためにも事前の説明や相談が重要です。


  • まとめ

改葬はお墓の引越しという大きな変化ですが、手順を理解し、トラブルを避けるためには事前の計画とコミュニケーションが欠かせません。


墓地の特性や規則をよく理解し、信頼できる業者や寺院との協力を得ることが、円滑な改葬を実現する鍵となります。


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