国の重要文化財 木造釈迦如来坐像のある歴史ある寺院の納骨堂です
静かな住宅街に佇む歴史あるお寺。綺麗に整えられた墓所で安らかに季節を感じる。
後継者のない方、子供達に負担をかけたくない方は、おすすめです。
木造釈迦如来(しゃかにょらい)坐像
鴻池慈眼寺(じげんじ)の本尊である木造釈迦如来坐像は,
鎌倉時代初期の建久6年(1195年)に造立されました。
昭和63年に修理されたとき,像内からたくさんの墨書銘が見つかりました。
その銘文から運慶・快慶に代表される慶派仏師の作であることや,
東大寺を復興した俊乗坊重源(しゅんじょうぼう ちょうげん)との関わりを示す貴重な仏像であることがわかり,
平成2年に国の文化財に指定されました。
体部は一材から刻出し,前後に割って内削りをおこなったのち,ふたたび寄せる割矧(わりはぎ)造りです。
黒漆の上に金箔を施していましたが,現在ではほとんど剥落しています。
両手を重ねて膝前に置く「禅定印(ぜんじょういん)」の印相を示しています。
像内の墨書銘には,建久6年(1195年)7月8日から造りはじめたことと,
願主の「生阿弥陀仏」や「一阿弥陀仏」ら結縁者150余人の名が像内ほぼ全面と膝裏に書かれています。