世田谷区にある緑豊かな心安らぐ寺院
東急井の頭線「久我山駅」より徒歩圏内。
寛永2年(1625年)渋谷村宮益坂に、了頓法師が廃寺となっていたものを再建。
戦災で消失したため、昭和21年に当地へ移転。
伝統的な建物が多い寺町に古代インド様式の本堂がそびえ、独特の雰囲気がある。
周辺の寺町を代表するような威風堂々とした概観でありながら、
不思議と人を惹きつける明るさを感じさせる。
・本堂の扉には、非常に珍しい蟹梅の家紋が記されている。
・本堂横の建物には、静閑な佇まいの1階客間と2階客間がある。
浄土真宗本願寺派・天護山妙祐寺は、
弘安9年(1266年)一遍上人の建立だが、当時は時宗だった。
しばらくは天護山円証寺と称していたが、大永年間(1521~27年)学恩という住職の時に
兵火の災により途絶えてしまう。寛永2年(1625年)浄土真宗の僧了頓が
渋谷の宮益坂の土中から阿弥陀仏像を発見し、
それをご本尊として寺を再建して満歳山額恩寺と称した。
寺では了頓を中興の開山とし、後に寺号を妙祐寺と改めて山号も天護山にもどした。
その後了頓は8代将軍吉宗の習字の師となり、
その縁で現在、寺には当時吉宗筆の墨絵などが残されている。
また将軍や諸大名が駒場野鷹狩の際などには必ず立ち寄るようになったと言われている。
浄土真宗 本願寺派
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